ミノルキューブUVの紫外線透過率測定結果について
下記の「紫外線透過率測定」では、通常の照明器具や地表に到達する太陽光に含まれる波長(300nm以上)の透過率を測定しております。
測定対象
- 品名:ミノルキューブUV
- 測定機:㈱島津製作所製 UV-1900i
測定結果のグラフ
横軸は波長(nm)、縦軸は透過率(%)を示しています。黒線と赤線の2つのデータセットがあります。
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- 黒線:UV添加無し
- 赤線:ミノルキューブUV
紫外線透過率測定結果
ミノルキューブUV(図中 赤線)ではUV-A波(波長315~380nm)の透過率が0%~0.2%となっております。従いまして、ミノルキューブUVを
使用することで紫外線による劣化、退色を防ぐ大きな効果が得られます。
オゾンは波長200~300nmに強い吸収帯を有しますので、波長が短くエネルギーが強いUV-C(波長100~280nm)とUV-Bの一部(280~315nm)は、
大気のオゾン層で吸収されるため地表に到達しません。太陽光のうちオゾン層に吸収されずに残ったUV-A(波長315~380nm)とUV-Bだけが地表に届いています。
また、照明光についても、殺菌など特殊な産業用途の光源ではUV-Cが用いられますが、家庭用の照明器具に用いられるLED、蛍光灯などの光源には
波長300nm未満の紫外線は含まれておりません。
従いまして、波長300nm未満の紫外線は、一般的な使用において劣化、退色の原因とはならないと考え、本試験では測定対象から除外しております。
ご参考までに、下記に紫外線の波長についての一般資料も添付しておりますのでご確認ください。
結論
- ミノルキューブUV(赤線)は、波長380nm以下では透過率が0%~0.2%(カット率100%~99.8%)です。
- 一方、UV添加無し(黒線)は、波長が低くなるにつれて紫外線透過率が低下しますが、300nmでも約43%の紫外線を透過しています。
この結果から、ミノルキューブUVは優れた紫外線カット機能を持っていることがわかります。