モスキューブ®(MOSS CUBE®)

 


『持続可能型社会における『プラスチックの使いどころ』

プラスチックは持続可能型社会を目指すうえで海洋汚染、生態系への悪影響など、さまざまな問題が指摘されています。では、プラスチックを使うメリットはどこにあるのでしょうか?
私たちはプラスチック製品製造メーカーとして、持続可能型社会における『プラスチックの使いどころ』を考えます。
例えば、プラスチックケースはガラス製品にくらべて軽く割れにくいので輸送時のCO2排出量を削減でき、梱包資材も少なくてすむというメリットがあります。
そして、軽く割れにくいプラスチックケースならオフィスのPC周りなんかにも安心して飾れます。

 


 

MOSS CUBEは…

 

~これは傷のあるケースです。そして進むべき方向を示すケースです~

 

黒点 フラッシュ フローマーク 当たり傷 私たちがミノルキューブ®を検品するとき『キズあり』とするチェック項目です。ミノルキューブ®は、六面全てが透明で方向がなくユーザーが好きな向きに使えることが特徴。そのため検品では僅かなキズも見落とせません。検品に通らなかったケースは、粉砕され再び成形に使用されます。しかし、ガラス製品を代替するほどクリアなプラスチックケースは、リサイクル樹脂で実現することは困難なのです。

MOSS CUBEは、そうした検品に通らなかったミノルキューブ®をそのままケースとして使用する新たな用途として生まれました。

キズのあるケースを一つ一つ確かめ、キズが目につかない位置となるようにケースの向きを定め、「MOSS CUBE」のステッカーを貼っていきます。
これまで製造ロスとなっていたキズのあるケースに、様々なリサイクル資材や環境を考慮した素材を組み合わせた苔テラリウムをつくることで、持続可能型社会における「プラスチックの使いどころ」を考えます。
向きのないケースの向きを決めることで、弊社が進むべき方向を模索します。

作り方

 

トレイをキューブから取り出して作業するので、初めてでも簡単にコケリウムをつくることができます。

・Sサイズ

(近日公開予定)

 

・Lサイズ

1.キューブをあけて中のものをとりだそう
キューブの開け方わかるかな?
「MOSS CUB」の印字面と反対側の面を押え、左右の面をつまんで上にスライドさせます。
<内容物>ミノルキューブ®、インナートレイ、ポリエチレン繊維培地パック、苔パック(小石入り)、紙包1:ガラス砂、フィギュア(鳥居)
紙包2:陶器砂(Lサイズのみ)

2.トレイに1/3~半分くらい水をはかりとり、PE培地パックに注ぎいれてPE培地にしっかり吸水させよう

3.吸水したPE培地を取り出し、トレイに敷こう
トレイ内に隙間なく広げ、ぎゅっと押して詰めてください。

4.レイアウトを考えて、池や川にしたい場所の培地を脇によせてクボミをつくろう

5.陶器砂で小道をつくろう(Lサイズのみ)

詳細な手順(▼クリック)

①水場のガラス砂を入れる前に、トレイにつめたPE培地を指先でよけて0.5~1cm幅の溝をつくります。
②陶器砂の紙包をクチバシ状に開き、紙包の口先に谷折りの折り目をつけます。
③折り目から陶器砂を少しずつ丁寧に溝へ流し入れてください。

6.小石をお好みでレイアウト
池のなかの島にしたり、池の縁に並べて堤にしたり、培地の上に並べて岩場にしたり、、、

7.水場にしたいくぼみにガラス砂をいれよう
 ①紙包を「↑(矢印)」が書いている向きに開く。②クチバシを伸ばして包みの口を大きく開く。③長い方(↑が書いてる側)のクチバシを下にしてクボミに添え流し込む。 ④くぼみのサイズにあわせて入れるガラス砂の量を加減する。

8.苔をお好みでレイアウト
背の低い苔は好きなカタチで培地に並べます。

詳細な手順(▼クリック)

①苔の塊をトレイの形に合わせて並べます
トレイからはみ出す箇所はむしり取ったり、すきな形に苔をほぐしてください。
②培地が見えている隙間にほぐれた苔をピンセットで挿しこみます。多少培地が見えていてもOKです。
③苔を指先や手のひらで押さえつけ、しっかり定着させます。
苔は強いのでしっかり押さえても大丈夫、むしろしっかり押さえて!

背の高い苔はピンセットで垂直に挿し込みます。

詳細な手順(▼クリック)

ピンセットでまっすぐ上から挿し込もう
1本ずつでも、2~3本まとめてでもOK

①コケの根本とピンセットの先端を一致させて、平行につまんでください。
→つまんだ後に飛び出した苔の根本をちぎってもOK。
②ピンセットを垂直に立てて挿し込みます。
 →ここで一息ついて一旦停止
③ピンセットを開かず、少しだけ力をぬいて緩めて下さい。
 →ピンセットを開いてしまうと周りが崩れてしまいますよ!
④指先で苔を抑えながら、ピンセットをまっすぐ上に引き抜いてください。

9.背の低い苔を指先や手のひらで押さえつけ定着させよう

10.鳥居をたてよう
片方の足が長い部分を、反対の足が苔につくくらいまで挿します。

11.キューブを開き、キューブ底面に沿ってトレイを横から滑り込ませよう
※上側からトレイを入れるとキューブをこすって傷つけることがあります。

12.キューブを閉めてできあがり!
 MOSS CUBEの文字がある側が正面です。

 

 

メンテナンス

【日々のお世話】

  • 置き場所

明るいお部屋で育ててください。
暑さに弱いです、夏はできるだけ涼しい場所においてあげてね。直射日光や夏場の窓辺はさけてね。

  • 水やり

2週間に一度くらい霧吹きでコケ全体が湿るくらいお水をかけてあげてください。
月1程度でPE培地が湿るようトレイに水を入れてください。
うっかりカラカラにしてしまったら水をしっかり目にあげてね。けっこう復活します。

  • 換気

エアコンをつけたときなど水滴でくもることがありますが、ケースにスキマをあけるとだんだんくもりが晴れていきます。指先のお肉を挟むくらい(1~2mm)のスキマがちょうどいいです。
でも開けっ放しにしないでね。てっぺんを押さえるだけでしまります。
ときどきキューブを開いて息を吹きかけてあげると、もっと元気に育ちます。

 

【成長したときのお世話】

(近日 動画公開予定)

  • インナートレイをキューブから取り出して、ハサミで簡単にトリミングできます。
  • ヒノキゴケ(背の高いコケ)は色がわるくなったり、ボサボサに増えすぎたら数本残して根本から思い切ってハサミでカットすると、また新芽が伸びてきます。
  • アラハシラガゴケ(しばふみたいなコケ)が伸びすぎたら、ハサミを水平にしてちょきちょき刈ってOKです。
    刈り取ったコケは、ピンセットで挿し戻したり、また別のコケリウム作りに使ったりできます。

 

アレンジ

  • ミノルキューブ®専用ミラーを取り付けると ちいさなコケリウムがひろがります。
    キューブの2面にミラーを貼るとトレイの向きを変えるだけで4種類の景色に変化します。
  • お好みでフィギュアを並べてみてください。石などを追加してもよさげです。
  • 縦長のフィギュアなどを追加したかったり、ヒノキゴケが伸びすぎてきゅうくつになったら、長型のミノルキューブ®に入れ替えてあげてください。
    インナートレイはそのままで、Sサイズ⇒ロングサイズ、Lサイズ⇒Lロング゙サイズに入れ替えるとピッタリです。
  • モスキューブをたくさん並べてジオラマ風にできます。
    モスキューブを縦横につんでならべてモスマンション。壮観です。

 

おすすめ

  • オフィスのPCモニターよこにおいて視界のはしっこでコケに癒されてください。
  • 月曜あさに霧吹きで、モスキューブといっしょに一週間がはじまります。
  • 朝、結露してたらスキマをあけてあげると、だんだん晴れていって気持ちいい。
  • 帰りがけにわすれずに、てっぺんを押えてまた明日!

 

お取り扱い上の注意

  • 移動させるときは、ケースの底をささえてください。
    ケースを上からつまんで持ち運ぶと、石の重みでケースがするするっと開いて落下するおそれがあります。
    (MOSS CUBEの文字がある面とその向かい側の面を持つと比較的安全です。)
  • ケースを開けるときは、持ち上げず机の上において開けてください。
    やむをえず持ち上げてケースを開けるときは、少し開けた時点でインナートレイを指先で押さえてあげてください。トレイをおさえずに、ケースを半開した状態や、全開した状態でかたむけると、トレイがスキマからするするっと滑り落ちるおそれがあります。

 

リサイクル資材 環境を考慮した素材について

ケース:弊社では厳しい基準で検品していますのでどうしても製品ロスがでてしまいます。例えば、大切なコレクションの展示などミノルキューブ®本来の用途を考えると微細なキズでも検品に通らないのです。そこで、私たちは、MOSS CUBE用に新たな検品基準(キズの位置や植物育成用途であれば問題ない程度)を設けることで製品ロスを減らすことにチャレンジしています。

インナートレイ:植物デンプン由来のプラスチックを使用することで持続可能な生産形態をめざしています。

培地:自動車シート材の端切れなどを再利用したポリエステル繊維培地を使用することで廃棄物削減に寄与することをめざしています。

ガラス砂:色付廃ガラスビンを破砕エッジレス加工したものを、水場を表現する資材に使用しています。色付ガラスでコケリウムを鮮やかにしながら、リサイクルがむずかしい色付廃ガラスビンの廃材資材利用促進に寄与することをめざしています。

小分け包装:プラスチック製品の製造・運搬では製品と製品の間にキズ防止のための薄い紙(間紙、合紙)を挟み込みます。MOSS CUBEのキットでは、ケース製造時に使用した間紙をカットしてガラス砂の小分け包装に再利用しています。