アーティストの作品
「ミノルキューブって、どんな風に使われているんですか?」
お客様からよくいただくご質問です。フィギュアケースとしてはもちろん、実はアーティストの方々にも作品の展示・保存用として選んでいただいています。
今回は、私たちミノル化学工業のミノルキューブを実際にご活用いただいているアーティストの皆様と、その素敵な作品をご紹介させてください。どの作品も、ミノルキューブの「360度どこからでも見える」という特徴を活かした使い方をしてくださっていて、私たちも勉強になることばかりです。
粘菌類の研究とミノルキューブの出会い:高田光治先生
大阪芸術大学 芸術学部 美術学科 教授
高田先生は、現代絵画と粘菌類の研究をされている教授先生です。
実は、高田先生との出会いは私たちにとっても大きな転機でした。「このケース、開閉がスムーズですね」「密閉性が高いから、作品の保存に最適です」——そんなお言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです。
先生には作品の保存用としてだけでなく、展示会でもミノルキューブをご活用いただいています。特にSサイズやSロングサイズをよくお使いいただいているのですが、粘菌という繊細な研究対象を扱う先生だからこそ、ミノルキューブの密閉性を評価してくださったのかなと思います。

鳥取県立博物館 展示会でのワークショップ
「森からの贈りもの Voice from the Forest」

鳥取県立博物館で開催された展示会「森からの贈りもの Voice from the Forest」のワークショップでミノルキューブをご採用いただきました。
参加者の皆さんが作った作品を、その場でミノルキューブに入れてお持ち帰りいただく——そんな使い方をしていただいたんです。博物館という場所で、私たちの製品が子どもたちの思い出を守るお手伝いができている。それを知った時、ものづくりをしていて良かったなと心から思いました。

Gallery kirittai 大東守様の作品
一枚の紙から生まれる立体切り絵「kirittai」

初めて大東様の制作風景を拝見した時、正直、目を疑いました。
一作品につき、一枚の紙とハサミだけ。しかも下絵なし。どんどん切っていって、切り抜かれた平面の切り絵が一瞬で立体の「kirittai」に姿を変える。その瞬間は、何度見ても魔法のようです。
切り終わった後の「抜け殻」と、立体になった作品を並べて見せていただくのですが、直前まで目の前で見ていたはずなのに、どうしてこうなるのか理解が追いつかない。そのくらい圧巻の技術です。

大東様は2018年からご自宅の一部をギャラリーとして、個展やワークショップのレンタルスペースとしても貸し出されているそうです。
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ペーパーアート クイルクラフト作家 鈴木晴美様の作品
紙で作るミニチュア豆盆栽と和庭のジオラマ

鈴木様は、全て紙で作ったミニチュア豆盆栽や和庭のミニチュアジオラマを制作されています。
画像の作品は「手のひら坪庭」。この繊細な作品を見た時、「これをどうやって保存・展示するんだろう」と思ったのですが、ミノルキューブを選んでいただけました。
作家さんから「価格と品質の良さ」というお言葉をいただけるのは、私たちにとって何よりの励みです。
「かいのどうぶつえん」園長様の作品
貝殻に新たな命を吹き込む「3ナイ」の約束
園長様は、海岸で一つ一つ拾い集めた貝殻や、各地で出会ったさまざまな表情を持つ貝殻を組み合わせて、どうぶつたちを生み出していらっしゃいます。
特に印象的なのが「3ナイ」の約束。「割らない」「穴をあけない」「着色しない」——この制約の中で、貝殻たちに新たな命を吹き込んでいく。その姿勢に、私たちも背筋が伸びる思いです。

2010年10月には東京の「中野画廊アヴェニュー」にて作品展を開催されました。「ゾウやリス、イヌやネコからハリセンボン、恐竜もフルートを吹くカエルも中野でキャンプイン」——そんな楽しいテーマの展示会で、ミノルキューブを作品のディスプレイケースとしてご活用いただきました。
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現代美術作家 たなきゅー氏の作品
「カラリズム」をミノルキューブに閉じ込める

現代美術作家であるたなきゅー氏は、ミノルキューブそのものを作品の一部として使ってくださっています。
ミノルキューブの中に、たなきゅー氏がテーマとされている「カラリズム」が色鮮やかに、そして精密に展開されている。作品の裏側には直筆のサインが入っていて、まさに芸術作品です。
このお言葉をいただいた時、私たちは「ケース」を作っているつもりでしたが、アーティストの方にとっては「表現の道具」になり得るのだと気づかされました。
村山幸子氏の作品
個展「布湧 FuYhu」でのミノルキューブ活用

2010年6月、京都市下京区河原町のギャラリーギャラリーにて開催された村山幸子氏の個展「布湧 FuYhu」を拝見する機会がありました。
会場に入ってまず目を奪われたのが、天井からの巨大な物体。よく見ると小さな布切れのようです。「布切れを細かく切ってミシンでつなぎ合わせていくのです」とおっしゃっていましたが、大変根気のいる作業だそうで、ミシンでは何度もケガをされたとか…。
村山さんには、なんとLLサイズを38個ご使用いただきました。初めての試みだったそうです。
中には粘土・布・紙によるオブジェを入れて、不規則な形状のものをミノルキューブに入れることで統一感を表現されていました。一辺13cmのLLサイズを5段重ねると65cmにもなります。転倒防止とケースの透明感を損なわないように、特殊な両面テープを使用されたそうです。

taste SHINYA(しんや)
〒605-8065 京都市中京区麹屋町通蛸薬師角
TEL&FAX:075-211-0562
アーティストの皆様へ
ここでご紹介したのは、ミノルキューブをご活用いただいているアーティストの皆様のほんの一部です。
私たちがミノルキューブを作り始めた時、正直ここまで多くのアーティストの方に使っていただけるとは思っていませんでした。「透明なケース」という単純なものが、作家さんの手にかかると「作品の一部」になったり、「新しい表現の可能性」を開いたりする。そのことに、今でも驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。
もしミノルキューブを使った作品を制作された方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。このページでご紹介させていただければ幸いです。
